もしもの話
落下した時、例えば下が鉄筋じゃなかったら。
もし私の足が なんかの拍子で地面の打ちつけられてなかったら。
何かのクッションがあれば。
足に拷問器具でも取り付けられてるこの痛みとも遠縁だったかもしれないのに。
もし私がタトゥーを入れなかったら。
あの時知識があって、間違えて入れた猫のタトゥーをピコレーザーとかで消していたら。
腕は元の皮膚のままだったのかとか。
「もしも」が頭の中をぐるぐるした。
私が生きるには少し生きづらい、でもそれは私が私を生きづらくさせてるのだとしたら。
もし、もし....
いろんなことを考えていたら頭がまたパンクした。
もし、もし.......................
間違いないのは全部私がしたことが私に返ってくるってこと。
私は自分で自分の首を強く絞めた。数年後困ることになるってわかっていても。
「今より良くなる」ってことは生きることに少し望みがあるってことだ。
痛みが消えたらもっと生きやすくなるんだろうか。
「痛くないなら手術しよう」と言ってくれた母には偉大さを感じた。
治療費のこととか 考えないんだ。
私が楽になることだけを考えてくれるんだ....
そう思ったらいつまでも子供っぽい自分が嫌になった。
そっか、痛くなくていいんだ。
辛くなくてもいいんだ。
それってものすごく幸せなことじゃないか。