失敗からの再スタート
眠って起きた。
今日も同じ天井、今日も同じ布団、変わったのは最近少し暑いということ。
私の中身は何も変化がなく、まるで風の吹かない日の湖のように無音だった。
心がからっぽだと気付いたのはここ最近で 気付くと私は涙を流していた。
涙を流すので、化粧は崩れることがないように薄めにしていた。
ヴァイオレットエヴァーガーデンを見た。
「君は燃えて火傷をしているんだ」というフレーズにやられて、私の中も燃えてやけどをたくさんしているのか考えた。
感動したのはそれだけだ。
他のものは何も心を揺さぶることなく、私はどんどん小さくなるみたいに。
憔悴していってるみたいに……
大切なものは傍にあるのに ここを離れてはいけないのに
どんどんもう1人の私が私を覆う。
血を望み、死を願い、消失を願う。
ぜんぶどうでもいい。
気づけば私は無言になっていて、優しい恋人が手を握る。
恋人の手は冷たく私の手は暖かった。
無言だ。
無言が続く。